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『おちゃのこネット』売れる商品ページの考え方【セレクトショップのECサイト運営】

本記事はプロモーションが含まれています。



こんにちは、EC村長です。

ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。



村人A

村長~!ECサイトを作ったんだけど売れないよ~!

最初はみんな売れないから安心して。商品ページの考え方や作り方を解説するね。

EC村長



ECサイトの制作をし始めた最初の頃は売上を作るのが難しいと思います。

理由は魅力的な商品ページが制作できていないことと、ECサイトにアクセスがないことが主な要因だと考えられます。



今回は、『おちゃのこネット』の売れる商品ページの考え方 を解説していきます。

ECサイトの売上が伸びなくて悩んでいる、改善をしていきたいけどどこから改善したらいいか分からない、商品ページ制作に悩んでいる、そういった方に読んでいただきたい内容になっています。

当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。



こんな人に読んでほしい

・売上が伸びなくて悩んでいる

・どこから改善したらいいか分からない

・商品ページの作り方について知りたい



EC村長

『おちゃのこネット』を使っている方向けに説明をするけど、他のASPカートを使用している方にも当てはまる内容になっているよ!



売上の公式

まず、商品ページ制作の話に入る前に、売上の公式について説明したいと思います。

売上の公式は以下の通りです。



売上の公式

売上 = 客単価 × アクセス数 × 転換率



ネット通販で売上を伸ばしていく為には『客単価』、『アクセス数』、『転換率』を伸ばしていく必要があります。

掛け算になっていますので、どこかが0の場合は売上が発生しません。

1つずつ説明していきます。



客単価

客単価は、1人当たりの注文金額です。

客単価は取扱いの商品に左右されますので、実際には客単価を上げるというのは簡単ではないと思います。

今まで販売していた商品の販売価格を上げるのは現実的ではないと思いますので、関連商品を抱き合わせで販売したり、セット販売などをしたり、高額商品の販売をするなどが考えられます。



村長はアパレル商材を仕入れて売る小売店です。

1点だけの注文が大半を占めます。

今よりも客単価を上げようとすると、高額商品を扱っている他ブランドを仕入れる方法しかないと思っています。

客単価を伸ばして売上を上げるということは、現実的には難しいと思います。



村人A

客単価を上げるって難しいんだね!

客単価を上げるには仕入れを見直す必要があるよ!

EC村長



アクセス数

アクセス数は、商品ページを訪れた人数のことです。

商品ページにアクセスした人数が増えると売上も伸びるということになります。

商品ページにアクセスを増やすには、Googleの検索エンジン(SEO)、InstagramなどのSNS、広告などが考えられます。

SEOは検索エンジンの最適化という意味で、Googleで検索した際に検索順位を上位に表示させる方法になります。

SEOを意識したサイト制作を行うことによってGoogleで検索した際に上位に表示される可能性があります。



アクセス数を増やすにはSNSも有効な手段の1つです。

まずは自分の店や商品を知って頂くことが重要です。

SEOもSNSも無料でできるので、まずは無料の施策をとことん追求して、それでも売上が上がらない時に広告を検討されるのが良いのではないかと思います。



EC村長

時間はかかるけど、無料でできるSEO対策とSNSをしていくのがお勧めだよ!



転換率

転換率は、アクセスした人の購入率のことです。

コンバージョン率とも言います。

転換率を上げるには、商品の魅力が伝わる商品ページ、イメージができる綺麗な写真、サイトの使いやすさなど、お客様のニーズを満たすものがあるかが焦点になります。



ページの表示速度が遅い、文字ばかりで読みにくい、写真ばかりで説明がない、サイズが分からない、決済が少ない、お問い合わせの返信が遅いなど、お客様にストレスを感じさせない商品ページ作成、運用が必要です。

転換率は一般的に1%~2%くらいだそうです。

お客様目線で商品ページを作り込んでいくと転換率が上がり売上も上がります。



EC村長

売上の公式から考えるとまずは転換率を上げることを目標にした方が良いよ!



商品ページの考え方

売上の公式が理解できたと思います。



売上の公式

売上 = 客単価 × アクセス数 × 転換率



では、具体的に商品ページをどのように制作すると売上を伸ばすことができるのか?

それは『アクセス数』と『転換率』が高いページを制作することです。



売上を伸ばすポイント

・アクセス数を増やす

・転換率を上げる



1つずつ解説していきます。



アクセス数を増やす

売上の公式でも説明しましたが、アクセス数が増えると売上は伸びます。

アクセス数が増える商品ページを制作をすると売上が伸びるということです。



商品ページの制作では『SEO』を意識した商品ページを制作することで、Googleで検索した際の上位表示を狙います。

SEOを意識した商品ページ制作のポイントは以下の通りです。



SEOを意識したページ作成のポイント

・『タイトル』

・『ディスクリプション』

・『キーワード』

・『見出しタグ』

・『画像のalt属性』

・『画像の重さ』



『タイトル』、『ディスクリプション』、『キーワード』、『見出しタグ』、『画像のalt属性』を適切に設定し、『画像の重さ』を軽くする。

そして、お客様が求めている有益な情報を商品ページに掲載し、適切なタグなどを設置することが『SEO』を意識した商品ページ制作になります。



転換率を上げる

アパレルの多くのECサイトを見て思うのが、メーカーサイトの説明をコピペしているだけのECサイトです。

数行の簡単な説明で商品の魅力が伝わるでしょうか?

小売店に求められるのはメーカーサイトでは説明できていない、お客様の目線に立った、買える商品ページを制作することです。



商品の魅力を伝えるには商品のスペックなどの説明以外に、使用感を連想させる写真や、どういう人にオススメしているのか、使っていくことで得られることをイメージさせる必要があります。

商品の魅力をしっかりと伝えようとすると、説明する文章と写真が自然と多くなると思います。

説明と写真が多い商品ページはGoogleからも有益なコンテンツだと認識されやすくなり、SEO対策にもなります。



EC村長

商品ページを作り込むことで『転換率』が上がる。

商品ページの作り込みがSEO対策になりGoogle検索で上位表示されて『アクセス数』も増える。

結果的に売上が上がっていくという流れだよ!



商品ページの作り方

商品ページの考え方が理解できたでしょうか?

次は実際にどのように商品ページを制作するのかについて説明していきます。



EC村長

村長が実際にやっている商品ページ制作の流れを説明していくね!



下書きを作成するソフトを準備

商品ページ制作で必ず必要だと思うツールに『Inkscape』というソフトがあります。

バナーやロゴなども制作できるフリーソフトです。



村長は、『Inkscape』をメモ帳のように使い、商品ページの下書きとして利用しています。

商品ページのように写真を配置し、文章を考えてはめ込んでいき、商品ページの下書きを完成させます。



村人A

『Inkscape』は無料で使えるんだね!

僕も使ってみるよ!



画像の準備

SEO対策で重要な点の一つにページの表示速度があります。

ページの表示速度が遅くなる要因の一つは画像の容量です。



画像の容量を減らすことにより、ページの表示速度が速くなり離脱率低下やSEO対策に繋がります。

画像の容量を減らす手順は下記になります。



画像容量を減らす手順

① 画像をペイントで開き、画像サイズの横幅を800pxに指定して保存。

② 画像を『TinyPNG』という画像圧縮ツールで軽量化する。



画像の横幅はお使いの商品ページの幅などご自分のサイトにあった幅に設定してください。

『TinyPNG』は無料でお使いいただけるオンラインツールになります。



使い方はサイトにアクセスして画像をアップロードして、圧縮された画像をダウンロードするだけです。

簡単に画像容量が軽くなるのでぜひ試してみてください。

以上で、画像の準備は完了になります。



村人A

『TinyPNG』も無料なんだね!

無料のサービスがたくさんあって助かるよね!

EC村長



下書きを完成させる

『Inkscape』を起動し、写真を配置して実際の商品ページの下書きを制作していきます。

村長は、『商品の簡単な説明』、『メーカーサイトの説明』、『生地』、『各ディティール』、『サイズ感について』、『商品の注意事項』、『サイズ表記』といった順で写真と説明を交互に配置しています。



分かりやすく魅力的な商品ページになるよう説明の順番などを考えて写真と説明を配置してみてください。

写真と説明を交互に設置していくのがお勧めです。

長い説明は読まれないので、3~4行くらいの簡潔で分かりやすい説明にするのが理想です。



EC村長

画像ばかりでテキストが少ないのはオススメしないよ!

お客様目線の分かりやすい説明を心掛けよう!



商品ページを制作していく

下書きが完成したら、次は実際に商品ページを制作していきます。

村長はおちゃのこネットユーザーなので、おちゃのこネット主体で話を進めていきたいと思います。



おちゃのこネットの商品登録画面に進み、『説明』という部分にある『HTMLエディタ』を開きます。

この『HTMLエディタ』にインクスケープで制作した下書きを写していきます。

HTMLエディタでは、テーブル要素なども簡単に挿入可能です。



村人A

HTMLエディタの使い方も教えてほしいな…。

HTMLエディタの詳しい説明は別の記事で紹介したいと思っているよ。

EC村長



見出しタグ

『HTMLエディタ』で制作した記事に見出しタグを設定していきます。

見出しタグを商品ページに適切に設置することでSEO対策になります。



見出しタグは目次の役割をしており、お客様と検索エンジンに商品ページの構成を正しく伝えるために使用する技術のことになります。

見出しタグはh1、h2、h3、h4、h5、h6があり、h1の次に来るのはh2、h2の後に来るのはh3というように順番を守らなければいけないというルールがあります。

この記事も上の『商品ページの作り方』という部分はh2、『見出しタグ』という部分にはh3を指定しています。



EC村長

見出しタグは重要だから、必ず設置をしてね。



画像にalt属性をつける

画像のalt属性は、『この画像はこういう画像です。』という画像の名前のようなものになります。

画像が表示されなかった場合にalt属性で設定したテキストが表示されます。



また、検索エンジンのクローラーに画像の内容を伝えることができるので、画像検索の際のSEO対策にもなります。

画像検索でのECサイト流入も見込めるので、忘れずに設定したい項目です。



EC村長

『HTMLエディタ』で画像にalt属性をつけることができるよ。

alt属性をつけたら商品ページ完成だよ!



下書きをテンプレート化

インクスケープで制作した下書きは、新しい商品ページを制作する際にテンプレートとして使うことができます。

似たような商品が入荷した際も、写真をはめ込んで少し説明を変えるだけで、下書きが完成します。

時間短縮になりますので、制作した下書きは残しておくことをお勧めします。



EC村長

インクスケープで作った下書きがそのままテンプレートになっているよ。

新しい商品ページを制作するときにコピーして使えるね!



まとめ

今回は『おちゃのこネット』の売れる商品ページの考え方について解説しました。

ポイントは以下の通りです。



売れる商品ページの考え方

・売上の公式を理解する

・アクセス数と転換率を上げる

・商品ページを作り込む



商品ページを作り込むことでSEO対策になり、アクセス数が増加が見込めます。

商品ページを作り込むことで商品の魅力が伝わるページになり、転換率の増加が見込めます。



売れる商品ページの作り方

・InkscapeやTinyPNGを使う

・SEOを意識したページを制作する



便利なツールを使いながらSEOを意識した商品ページを制作することが重要です。



村人A

商品ページの作り込みが重要なんだね!

再入荷を繰り返せる商品はより良いページになるようにページ修正と更新をしていくのがお勧めだよ!

転換率が上がって売上の増加が見込めるよ!

EC村長



商品ページの作り方についてはざっくりと説明しただけなので、結局何をどう操作してけば良いか理解できない方もいらっしゃったと思います。

村長がしている『おちゃのこネット』での商品ページ制作の仕方は別の記事で改めてご紹介したいと思います。

以上、村長でした!



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