
こんにちは、EC村長です。
ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。

村長~!
Amazonで販売したいと思っているんだけど、どんな特徴があるか教えて!
Amazonの特徴やメリットとデメリットを解説していくね!

Amazonは出店よりも出品というイメージの販売方法になります。
自社サイトや楽天市場などは自分の店舗に来店いただいて購入してもらうイメージですが、Amazonは商品ページにあるカートをみんなで取り合うというイメージです。
1つの商品ページに各店舗が出品をして、お客様にとってどの店舗から購入するのが良いのか、Amazonが判断をして販売権利を付与する流れとなります。
今回は、amazonの特徴やメリットとデメリットについて解説します。
これからネット通販を始めたいけど何からしていいかわからない、ネット通販の売上を伸ばしたい、そういった方に読んでいただきたい内容になっています。
当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。

良い面もあるし悪い面もしっかりあるよ!
1つずつ解説していくね!
Amazonの特徴
Amazonは月間5000万人以上が利用する巨大ECモールです。
Amazonには「Amazonプライム」というサブスクリプションサービスがあり、動画視聴や音楽、送料の優遇など顧客の囲い込みが行われています。
楽天市場などのECモールと大きく異なる点が、ECモールに店舗を持つというシステムではなく、商品ページの販売権を各店舗が取り合うシステムになっています。
この販売権は、カート獲得とも言います。
販売価格、ポイント付与率、出品者の評価、配送スピードなどが考慮され、店舗毎に順位が付き1番評価された出品者がカートを獲得する流れとなります。
その為、価格競争が起こりやすく商品によっては全く売れない可能性もあります。

価格競争になりやすいんだね!
出品者を競争させることでお客様が満足するシステムだよ。
大手が取り扱っているような商品は小さな店舗では売れないから注意してね!

Amazon に出品する3つのメリット
集客力が高い
Amazonは集客力が高いので、カートを獲得できれば売上に繋がりやすいです。
特にファッションのジャンルは季節ものが多いので、掲載されていない商品が沢山あります。
競争が起きていないブランドであれば、1店舗しかAmazonで販売していないことになりますので売上が上がる可能性が高いです。
自社で取り扱っている商品をAmazonでリサーチしてみるのをお勧めします。

取扱商品を検索してカート周辺に他に何人の出品者か分かるボタンがあるよ。
競合が多い場合は価格競争になる可能性があるけど、少ないのであればページを先に作成するか多少の価格競争をするかで勝算は見えてくると思うよ!
安価に始められる
Amazonは出品プランが2つ用意されています。
どちらも安価で出品しやすい環境が整っています。
出品プランは以下の通りです。
月額固定費 | 販売手数料 | |
小口出品 | 0円 | (100円×販売個数)+販売手数料 |
大口出品 | 4900円 | 販売手数料 |
分かりやすい料金プランになっており、金額だけでみると月に販売する商品が49点を超えるのであれば大口出品がお得となります。
ただ、小口出品の場合は商品ページの作成ができないので、Amazonで販売されていない商品を販売したい場合は大口出品で出品する必要があります。
また、ネクストエンジンで在庫連携する場合は小口出品には対応していませんので大口出品で出品する必要があります。

月額固定費が掛からない出品プランもあるんだね!
小口出品は既にある商品ページにしか出品できないから、競争が起こる可能性があるページに出品するイメージだよ。
大口出品で出品して商品ページを作成し、自分の店舗だけで商品を販売するのが一番ベストだと思うよ!

出品が簡単
すでに作られた商品ページに出品するのは非常に簡単です。
工数が少ないのでパソコンが不慣れな方でも簡単に出品できます。
入力する部分が少なく、直感的に作業が行えますので誰でも簡単に出品が可能だと思います。

すでに作られた商品ページに出品するのはすごく簡単だよ!
Amazon に出品する3つのデメリット
販売手数料がやや高い
Amazonの大きなデメリットの1つに販売手数料の高さがあります。
販売手数料は以下の通りです。
カテゴリーごとの販売手数料 抜粋
カテゴリー 販売手数料 本 15% CD・レコード 15% DVD 15% ビデオ 15% エレクトロニクス 8% カメラ 8% パソコン・周辺機器 8% (エレクトロニクス、カメラ、パソコン)付属品 10% Amazonデバイス用アクセサリ 45% 楽器 10% ドラッグストア · 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
· 1商品あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%ビューティ · 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
· 1商品あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%スポーツ&アウトドア 10% カー&バイク用品 10% おもちゃ&ホビー 10% TVゲーム 15% PCソフト 15% ペット用品 · 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
· 1商品あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の15%文房具・オフィス用品 15% ホーム(インテリア・キッチン) 15% ホーム(家具) 15% ホームアプライアンス 15% 大型家電 8% DIY・工具 15% 産業・研究開発用品 15% 食品&飲料 · 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
· 1商品あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の10%腕時計 15% ジュエリー · 1商品あたりの売上合計が10,000円以下の部分には商品代金の10%
· 1商品あたりの売上合計が10,000円を超える部分は商品代金の6%ベビー&マタニティ · 1商品あたりの売上合計が1,500円以下の場合は商品代金の8%
· 1商品あたりの売上合計が1,500円を超える場合は商品代金の15%服&ファッション小物 · 1商品あたりの売上合計が3,000円以下の部分については、商品代金の12%
· 1商品あたりの売上合計が3,000円を超える部分については商品代金の8%シューズ&バッグ · 1商品あたりの売上合計が7,500円以下の部分については、商品代金の12%
· 1商品あたりの売上合計が7,500円を超える部分には、商品代金の6%その他のカテゴリー 15% 2023年9月末日 時点
服&ファッション小物はというと8%~12%というやや高めな販売手数料になります。
楽天市場やYahoo!ショッピングにも出店している村長から見ると、他のECモールと概ね同じくらいの販売手数料ですが、価格競争に陥りやすい点を考えると少し高く感じてしまいます。
価格競争に陥らないような商材を販売していくのであれば、販売手数料はデメリットにならないかもしれません。

大手ECモールと販売手数料はあまり変わらないけど、価格競争はAmazonの方が激しいよ。
メジャーな商品ほど価格競争になっているから、ニッチな商品であれば勝算はあるかもね!
商品ページ更新時に度々エラーが起こる
商品ページを作成する場合は製品コード免除申請やブランド申請などを行う必要があります。
また、商品ページ作成時や更新時に度々エラーが起こるデメリットもあります。
どちらも申請の承認とエラー解消の対応になりますが、どちらもスピード感がなく、当日解消されるようなことはまずありません。
商品の販売を速やかに行いたい場合もあると思いますが、速やかに行えない場合がありますので注意が必要です。

エラーが定期的に起こるから、Amazonの商品登録は嫌になる人も多いと思うよ。
価格競争に陥りやすい
何度か書いていますが、Amazonは商品ページを取り合うという構造上、価格競争に陥りやすいです。
Amazonで売上を伸ばしていくには価格競争に飲み込まれない商品を出品する必要性があります。
メジャーな商品ではなく、ニッチな商品で売れるものを見つけていくことが重要です。

『価格競争にならない=競合が少ない』だよ。
競合が少ない売れる商品を取り扱えれば売上はどんどん伸びていくよ!
まとめ
今回はAmazonの特徴やメリットとデメリットについて解説しました。
ポイントは以下の通りです。
集客力が高く、安価に始められて、出品が簡単というのがメリットになります。
販売手数料がやや高く、価格競争に陥りやすいことがデメリットです。
また、商品ページ作成・更新時に度々エラーが起こります。

メリットとデメリットが分かったよ!
取扱い商品によってはAmazonへの出品が合わない方もいると思いますが、村長がお勧めしている多モール展開にAmazonは必須です。
多モール展開については下記のページでご紹介しています。

Amazon も売れるモールだから村長のリアルな売上も見てね!
以上、村長でした!
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