
こんにちは、EC村長です。
ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。
村長~!不良在庫について教えて~!
小売業に不良在庫はつきものだからね!
不良在庫について解説していくね!
セレクトショップの経営が上手くいかない要因の1つに不良在庫があります。
不良在庫とは販売期間を過ぎた売れない在庫で、現金化をすることができない、現金化が難しい在庫になります。
不良在庫を多く抱えていると現預金が少なくなり、結果的に仕入ができなくなって売上が減少していきます。
経営改善を図るには不良在庫の処分は必須項目となります。
今回は、アパレルの不良在庫の処分方法について解説します。
不良在庫が多いと感じている、不良在庫を処分するメリットが知りたい、不良在庫の処分方法を知りたい、そういった方に読んでいただきたい内容になっています。
当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
小売業はどうしても不良在庫が出てしまうんだけど、不良在庫が出にくい仕入や販売をしていくことが大切だよ!
セレクトショップ経営の改善ポイントは不良在庫の処分

セレクトショップ経営が上手くいかない原因に不良在庫があります。
不良在庫を言い換えると売れ残りです。
サイズの揃っていない売れ残りを販売するのは非常に難しいです。
不良在庫を多く抱えているということは、現金化できない在庫を多く抱えているということになります。
不良在庫を安く販売し現金化することで多くのメリットを得ることができます。
不良在庫を処分するメリット
メリット1:キャッシュ(現金)が増える

不良在庫を処分するメリットの1つ目はキャッシュ(現金)が増えることです。
現金化できない在庫を多く抱えているというのは、使えないお金を多く持っていることと同じ意味になります。
現金化できない在庫(不良在庫)を値引き販売や買い取り業者に買い取ってもらうことで不良在庫が現金になります。
使えないお金を使える状態にすることで、資金に余裕が生まれ経営が楽になります。
メリット2:売れる商品を仕入れることができる

不良在庫を処分するメリットの2つ目は売れる商品の仕入れができることです。
不良在庫が多いということは売れない在庫が資金を圧迫して結果的に売上を下げている状態になります。
売れない在庫を現金化し、そのお金で売れる商品を仕入れることで売上が伸ばせます。
不良在庫を処分することで売れる商品を仕入れることができ、結果的に売上を伸ばすことができます。
メリット3:税金が安くなる

不良在庫を処分するメリットの3つ目は税金が安くなることです。
会計ルール上、期首の在庫金額と期末の在庫金額の差に税金が掛かります。
その為、不良在庫を多く抱えているということは無駄に税金を支払っていた可能性があるということになります。
在庫処分を行うことで在庫金額が下がり、結果的に税金が安くなります。
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気軽に税理士や弁護士などの士業の方に相談するのは少しハードルが高いですが、ココナラですと経営や税務のプロフェッショナルに気軽に個別相談ができます。
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在庫処分の方法
セールを実施する

在庫処分方法1つ目は、セールを実施することです。
セールなどの値引き販売を行うことで不良在庫を処分することができます。
目的は在庫を処分することですので、原価割れするほどの割引率で販売しても良いと思います。
ただ、プロパー(値引きなしの正規価格)で購入している顧客がいる場合は、値引き販売が客離れに繋がる可能性あります。
また、定期的に値引き販売を行うと客離れに繋がるだけでなく、SALE待ちになるお客様も増えていきます。
在庫処分を効率的に行えますが、客離れに繋がるデメリットがあるので注意が必要です。
買い取り業者を使う

在庫処分方法2つ目は、買い取り業者を利用することです。
買取り業者は様々ありますが、通常のリユースショップなどの買い取り業者はお勧めしません。
お勧めするのはセレクトショップから新品だけを買い取る専門業者です。
ある程度、名前のあるブランドを取り扱っていると買い取り業者から営業が入りますので、その買い取り業者とコンタクトを取ることで不良在庫をまとめて買取ってくれます。
通常のリユースショップと専門業者の違いは買取金額の高さです。
専門業者の方が圧倒的に高く買い取ってくれます。
値引き販売は顧客流出に繋がりますが、買い取り業者は顧客流出にもならず、在庫をまとめて処分できるのでお勧めです。
在庫を捨てる

在庫処分方法3つ目は、不良在庫の現金化を諦めて在庫を捨てることです。
値引き販売しても売れない、買い取り業者も買い取ってくれない場合は在庫を捨てるしかありません。
仕入をして販売するというセレクトショップの特性上、どんなに良いものを取り扱っていても不良在庫は出てしまうと村長は思います。
在庫を処分することで棚卸在庫高が減り税金が安くなりますので、現金化ができない商品あって、税金が気になるようであれば不良在庫を捨てることをお勧めします。
在庫処分をしたくないという心理

不良在庫を処分すると、現金が多くなり、税金が安くなるというメリットがありますが、在庫処分をしたくないと思う方も多いと思います。
その心理を考察します。
原価割れする価格で売りたくない

不良在庫であっても安く売りたくないという方もいます。
また、値引に抵抗がなくても、原価割れに抵抗がある人は多いです。
10000円で仕入れたものを5000円で販売したくないのは通常の考えだと思います。
ただ、上で解説した通り不良在庫は現金が商品に変わっている状態で、現金化できない商品になります。
アパレルのシーズン商品はそのシーズン内で売り切ることが目標です。
流行り廃りがある業界ですので旬を過ぎた商品は原価割れしても売り切ることをお勧めします。
自己否定ができない

不良在庫が出るということは仕入や販売方法に問題があったということになります。
まずは問題があったことを認めて、改善策を練っていくことが問題解決に繋がっていきますが、自己否定ができず問題を認識しない方もいらっしゃいます。
不良在庫が出てしまうことを改善するためには、まずは自分が行ってきたことが間違っていたと認めることです。
そして、間違いを起こさないように仕入れや販売方法を見直し、不良在庫の処分を実行していかなければなりません。
自己否定ができないと不良在庫が生まれてしまう負のスパイラルから抜け出せなくなりますので、自分の何が悪かったのかを分析してみることをお勧めします。
まとめ

今回はアパレルの不良在庫の処分方法について解説しました。
不良在庫を処分するメリットは以下の通りです。
不良在庫を処分することで現金が増え、売れそうな商品の仕入れに資金を回すことができ、税金も安くなります。
不良在庫を処分すると経営が楽になっていくんだね。
不良在庫の処分方法は以下の通りです。
自社で定期的にセールを行う場合はセール待ちをするお客様が出てくるので注意が必要です。
また、プロパー(値引きなしの正規価格)で多くの顧客が買っている場合はセールを行うと客離れに繋がる可能性もあります。
店頭メインで販売している場合は客離れを起こす可能性があるから、新品を買い取る専門業者をお勧めするよ!
在庫処分をしたくない心理も考察しました。
在庫を処分したく人の心理は以下の通りです。
原価割れに抵抗があるのであれば、不良在庫は捨てることをお勧めします。
不良在庫を捨てることで期末の棚卸在庫高は減るので税金が安くなるからです。
不良在庫は、『資金を圧迫して、仕入ができなくなり、売上が取れなくなる』という負のスパイラルを引き起こします。
負のスパイラルを断ち切れるよう、不良在庫を処分していくことをお勧めします。
不良在庫って良いことがないんだね。
できるところから実践してみてね!
以上、村長でした!
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