
こんにちは、EC村長です。
ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。

「セレクトショップを経営して学んだことを紹介するシリーズ」だよ。
今回は「雇用せずに売上を最大化する」について書いていきたいと思います。

ある程度の利益が出るようになると誰かを雇いたくなる場合もあると思います。
事業を成長させていくには雇用しなければいけないタイミングもあると思いますが、村長はできる限り雇用しないことをお勧めします。
今回は、【セレクトショップを経営して学んだこと】雇用をせずに売上を最大化する について解説します。
セレクトショップを開業したい、セレクトショップを経営している、売上を伸ばしたい、そういった方に読んでいただきたい内容になっています。
当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。

実体験に基づいた内容だよ。
全てのセレクトショップに当てはまらない可能性もあるのでご承知おきください。
雇用はメリットよりもデメリットが多い

村長は過去に販売員やECサイト運営スタッフを雇用したことがありますが、雇用した意味はなかったと感じています。
セレクトショップ経営において雇用するメリットがないと感じる理由を書いていきたいと思います。
誰を雇っても売上は変わらない
セレクトショップは小売業です。
お客様に提供する商品はサービスではなく洋服になりますので、接客スタッフが人気のある有名人や様々なECサイトの売上を伸ばしてきたECサイト運営スタッフでもない限り売上は変わりません。
特別な能力のある方を雇用できるのであれば売上は伸びるかもしれませんが、多くの場合は思っているような売上にはなりません。
小売業の売上を伸ばすのは商品と販路です。
雇用したスタッフで売上が伸びることがないので雇用はお勧めしません。
売上の大小に関わらず給与が発生する
経営者であれば売上に応じた給与で生活することが可能ですが、雇用していると時間給や月給を支払わなければなりません。
雇用したスタッフが新たな売上を作っていれば給与を支払うことは当然だと考えますが、多く場合は売上が伸びることはありません。
経費が増えるだけで良いことはないように感じます。
解雇することが難しい
日本の雇用制度は解雇することがとても難しいです。
不当解雇として労働基準法違反に該当する場合は「6か月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金」が科される恐れがあります。
また、従業員から損害賠償請求の訴えを提起される可能性もあります。
解雇するのが難しいという点から見ても雇用することにメリットを感じません。
雇用ではなくテンプレート化や外注化がお勧め

雇用しなければならない理由は慢性的な仕事量多さが原因だと考えます。
経験上、雇用するよりもテンプレート化や外注化をする方が時間効率も費用対効果も高いことが多いです。
テンプレート化や外注化の例を挙げていきます。
お問い合わせ対応はテンプレート化
人気ショップになっていくとお問い合わせメールの対応を1日に何件もしなければなりません。
寄せられるお問い合わせを分析していくと同じような質問が多いことに気が付いてきます。
お問い合わせ対応をテンプレート化することで時間短縮になるのでお勧めです。
忙しいのであれば電話対応を辞める
メールのお問い合わせはテンプレートをコピペして対応完了ですが、電話対応はマニュアルを作って対応しても時間が掛かります。
セレクトショップに寄せられる電話でのお問い合わせの多くは商品の在庫状況とサイズ感です。
在庫状況は数分で終わりますが、サイズ感のお問い合わせは時間が掛かる傾向があります。
時間をかけて対応して購入に繋がっていれば良いですが、電話問い合わせから売上になっていることを数値化できません。
電話対応の多くが売上に繋がっていれば電話対応を続けるのも良いと思いますが、電話対応から売上に繋がらないと感じているのであれば電話対応を辞めるのも良いと思います。
実店舗営業時間を短くする
何を大切にするかによって考え方は変わりますが、EC販売で売上を伸ばしているのであれば実店舗営業時間を短くするのも良いと思います。
実店舗営業は釣りと同じです。
魚が来るのを待っている時間が無駄だと感じるのであれば、思い切って実店舗営業時間を短くしてECサイト運営に時間を使った方が結果として売上が伸びる可能性があります。
外注化を進める
日々の業務の中で外注化できる部分は積極的に外注化することをお勧めします。
電話の自動化や記帳、倉庫利用などはすぐに外注化が可能です。
どのサービスも比較的安価で利用できるので時間がないと感じているのであれば積極的に利用することをお勧めします。
雇用するタイミング

雇用するデメリットを書いてきましたが、事業が成長していくと雇用しなければいけないタイミングが出てきます。
セレクトショップ経営において雇用するタイミングは以下の場合だと考えます。
事業が右肩上がりで成長をしている
雇用をしなければいけない状況というのは事業が右肩上がりに伸びており、日々の業務に追われている状態です。
現在の売上は良い状態ですが、未来の売上を作る営業活動ができていない状態とも言えます。
この状況を打開するために「日々の業務を雇用した人員に任せて、経営者は未来の売上を作るために営業活動に専念していく」とのが良い流れではないかと思います。
今後の成長が見込めているのであれば積極的に雇用して、新たな売上を作っていくのが良いのではないかと思います。
自社発送しなければいけない商品の注文過多
通販の発送は倉庫利用で対応可能ですが、商品の特性や問題があって自社発送をしなければいけない商品も出てくると思います。
そういった商品の注文が多くなってくると発送が多くなり、梱包スタッフを雇用しなければならない状態になってきます。
注文過多の場合はアルバイトを雇うことで対応可能ですが、注文数が減少してきた場合はアルバイトを持て余してしまいます。
雇用期間を設けて、雇用したくないような注文状況になった時は期間満了で契約更新をしないというのが良いのではないかと思います。
まとめ

今回は【セレクトショップを経営して学んだこと】雇用せずに売上を最大化する について書きました。
冒頭でも書きましたが、あくまでも村長の経験に基づいた内容ですので、全てのセレクトショップに当てはまる内容ではありません。
村長は雇用して良かったと思うことは1つもありませんでした。
お金を使って効果が出ないというのは精神的に来るものがありますので、無駄金にならないように雇用する前に一度考えてみることをお勧めします。

雇用せずに自分で全て行うのが基本だよ。
外注化でも対応できなくなったら雇用を考えよう。
以上、村長でした!
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