
店舗を運営していると、日々さまざまな業務に追われ、「忙しく働いていること」自体に満足してしまいそうになる瞬間があります。
しかし、私が常々思っているのは、忙しさと売上は決して比例しないということです。
セレクトショップ経営において、忙しいからといって必ずしも売上が上がるわけではありません。
今回は、経営にとって実は最大の敵かもしれない「忙しさ」の本質と、私が理想とする店舗のあり方についてお話しします。
「忙しさ=売上が高い」という公式は成り立たない

当たり前のことではありますが、どれだけ売場が賑わっていても、それがそのまま利益に直結するとは限りません。
長時間接客の費用対効果と、暇なのに売上が高い日の現実
実店舗では、一人の大切なお客様に対して何時間も熱心に接客をさせていただくことがあります。
それが購買に繋がれば素晴らしいことですが、結果として購入に至らないケースもあり、労働時間に対する費用対効果という面で見れば、必ずしも効率が良いとは言えません。
その一方で、実店舗への来店がほとんどなく、一見するとすごく暇に見える日であっても、ECサイトからの注文が重なることで、1日の総売上が非常に高くなる日もあります。
忙しさに追われる経営から脱却するために
このように、現場の忙しさと実際の数字には明らかなギャップが存在します。
「忙しいから儲かっている」という錯覚に陥ってしまうと、経営の舵取りを見誤ることになります。
時間や体力を切り売りして売上を立てるモデルには限界があり、経営者が疲弊するだけです。
だからこそ、日々の忙しさに追われるだけの状態から、意図的に脱却していく必要があります。
経営者にとっての一番の理想は「暇で売上が高い」状態

では、セレクトショップが目指すべき最も健全な状態とは何かといえば、それは「暇でありながら売上が高い」という状況にほかなりません。
自動化と外部サービスの活用で、売上を上げる仕組みを作る
「暇で売上が高い」という状態を実現するためには、自分自身が常に店頭に縛られて動き続けるのではなく、システムに働いてもらう必要があります。
具体的には、売上が自然と上がる仕組みをあらかじめ構築し、決済や受注処理、顧客対応などに外部のプラットフォームや外注サービスなどを導入して、できる限りの自動化を進めていくことです。
今の時代を生き残るために追求すべき「3つの具体的アプローチ」
この仕組み化を成立させるためのポイントは、極めて具体的です。
まずは、自社で確実に売れるブランドを取り扱うこと。
そして、購入しやすい動線を持った売れるECサイトを作ること。
さらに、その売れるECサイトを1つに依存せず、自社サイトやECモールなど複数で多角的に運営していくことです。
文字にすればシンプルな本質を、とことん追求していく

「売れるブランドを扱い、売れるECサイトを構築し、それを複数運営する」。
文字にして書き出してみれば、これ以上にないほどシンプルで当たり前のことです。
しかし、この当たり前の精度をどこまで高められるか、どれだけノイズを削ぎ落としてとことん追求できるかが、今の時代に小さなセレクトショップが生き残るためのすべてだと言えます。
無駄な忙しさを排除し、生まれた時間でさらに仕組みを強固なものにしていく。
これからもこの方針をブレずに徹底していこうと思います。
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