
お疲れ様です、EC村長です。
ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。
もうずいぶん昔ですが、村長の店舗では古着を取り扱っていました。
新品の商品も取り扱っていましたが古着の比率の方が多かったので古着屋と認識している人も多かったと思います。
古着の取り扱いを辞めた理由を書いていきたいと思います。
セレクトショップを運営していると様々なことが起こります。
嫌な思いをしたらもう二度と同じことは繰り返さないと誓いますが、すぐに忘れてしまい、同じ失敗を繰り返したりします。
良く言えば『切り替えが早い』、悪く言えば『忘れっぽい』ですね。
記録をしても改善できないこともあると思いますが、思う事を綴っていきたいと思います。
店舗運営をしているとこういった問題や悩みがあるんだなと、暇つぶしに読んで頂けたらと思います。
古着の取り扱いを辞めた理由

古着の取り扱いを辞めた理由は6つあります。
一つずつ解説していきます。
仕事量の割に儲からない
古着は商品を仕入れてすぐに店頭に出せるものもあれば、手入れが必要なものもあります。
仕入れ値を安くするにはベールで仕入れる必要がありますが、ベール仕入は洗濯と乾燥、アイロンがけが必須となります。
商品によってはリペアが必要になりますし、レザー商品の場合はオイルアップが必要な場合もあります。
高単価な商品を少量販売するような古着屋であれば仕事量は少ないかもしれませんが、多くの場合は商品数も多くなるので相対的に仕事量は多くなります。
ベール仕入の時点で仕事量は多くなりますが、ベールの中に入っている商品に当たりはずれがあるので100%儲かるかというとそうではありません。
仕入れ値が安くても売れる保証がない商品を仕入れるのでリスクが高いように感じます。
大量のゴミが出る
ベールで仕入れると売り物にならないような商品も入っています。
売り物にならない商品は利用価値がないため、捨てるしかありません。
仕入れたものを売り場に出さずにゴミ捨て場に持っていくというのは、とても非効率な行為をしていると感じていました。
今は売り物にならない商品が少ないベールや100%販売できるベールもあるのかもしれませんが、村長が古着を取り扱っていた頃は販売できない古着の問題がありました。
処分にお金がかかるような量ではありませんでしたが、経営者として間違いを犯しているような気がしていたのを覚えています。
原価計算がアバウト
ピック仕入は原価計算がシンプルですが、ベール仕入は破棄する商品もあるので1点1点の原価計算がアバウトになります。
原価率の計算がアバウトになるのでSKU毎の利益計算ができません。
損益計算書もアバウトになっていき、利益がどの程度出ているかは現預金の増減と肌感覚が頼りになります。
現状が分からないと事業を成長させることは難しいので、正確な状況を把握できない点も古着のデメリットではないかと思います。
販売金額に根拠がない
ブランドから仕入れて販売する場合は販売金額が決まっているので販売価格に根拠があります。
古着は売れるだろう金額を店側が設定するので、販売価格に根拠がありません。
ブランドから仕入れる場合は60%仕入40%利益が一般的だと思いますが、古着は10%仕入90%利益の場合もあります。
「ノリと直感で販売価格を決める」ということは「ノリと直感で経営している」ということになります。
ノリと直感で経営が上手くいくはずがありません。
この考えに至ったときに古着の取り扱いを辞めようと決心しました。
顧客が卒業する
レギュラー古着を取り扱うメリットは買いやすい価格なのでファッションに興味を持った若者が多く集まるということです。
村長は当時、70年代頃までのレギュラー古着を取り扱っていました。
当時はお客様も多く来店されていたのですのが、売上が伸びていきませんでした。
売上の分析をしていくと、顧客の流出が多いことに気が付きました。
村長の店で洋服が好きになり、何度も通ってくれるようになりますが、すぐに村長の店を卒業し、村長の店よりも良いと評価されている他店舗の顧客になるという流れです。
新規獲得よりも顧客流出の比率の方が高いことが分かりました。
顧客流出を止めるには商品ラインナップを変更することが求められますが、商品ラインナップを改善しても顧客流出を止める自信が持てなかったこと、新規獲得率を上げていくことが難しい事が古着の取り扱いを辞める要因の1つとなりました。
おっさんが着ても格好良い?
当時よく思っていたのが、「自分がおっさんになった時に古着を格好よく着ることができるか?」という点です。
今は流行っているのでオジサンも古着を着ているのを見かけますが、流行りが去ると年齢を重ねたオジサンが古着を着るのは間違っているのではないかという感覚が湧いてきます。
村長が古着の取り扱いを辞めた頃は古着ブームではなかったので、一部のコアな古着ファンを除くと、古着は「お金がない学生がオシャレを楽しむために選ぶ洋服」という位置づけだったように思います。
おそらく古着ブームが去ると以前のような感覚に戻ると思いますので、当時の村長が思っていた「おっさんがわざわざ古着を着る」ということがなくなるような気がします。
40代、50代になっても自分は格好良く古着を着ることはできるかもしれませんが、40代、50代になった同年代の仲間を想像すると古着を着ているイメージが持てませんでした。
店舗とともに顧客も成長していくことを理想としていましたので古着という商材が合っていないという結論になりました。
それでも古着は楽しい

村長は古着という商材ではビジネスとして成功できないと判断しましたが、古着という商材は奥が深く見ていて飽きません。
村長も服好きの1人として、今後も古着を楽しんでいこうと思います。
2025年2月3週目のまとめ

今週は古着を取り扱っていた昔のことを書きました。
古着ブームの終焉が近いことを感じる昨今ですので取り扱い商品に悩む店舗も出始めると思い今回の記事を書きました。
少しでも参考になりましたら幸いです。
3連休中日まで売上は好調です!
2月後半も頑張ります!
以上、村長でした。
今週もお疲れさまでした。
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