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セレクトショップのための海外通販の基本と注意点

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海外のお客様に自社の商品を届ける越境ECは、ビジネス拡大の大きなチャンスです。

しかし、問い合わせ対応や配送、決済など、国内通販とは異なる複雑な課題も多く存在します。

特に初めて越境ECに挑戦するセレクトショップ経営者にとっては、「どこから手をつければいいのか分からない」という悩みも少なくありません。

本記事では、実際の経営経験を踏まえ、越境ECを成功させるための注意点と仕組みづくりのポイントをわかりやすく解説します。

これから海外通販にチャレンジする方の参考になれば幸いです。



今回の記事に書かれている内容

  • 海外通販で求められる英語対応のポイント
  • 直接発送の難しさと国内倉庫+転送サービスの活用法
  • クレジットカード不正利用のリスクとPayPal決済のメリット
  • 越境EC成功のための注文から配送までの仕組み作り
  • 越境ECは準備が8割 小さく始めて改善を重ねる重要性



EC村長

越境ECのポイントをまとめました。



はじめに



国内外のSNSや検索エンジンの普及により、セレクトショップの商品が海外のお客様の目に触れる機会は確実に増えています。

インバウンド需要の高まりや日本製品への信頼感もあり、「海外から購入したい」「海外に発送できるか」といった問い合わせは年々増加しています。

一方で、越境ECは甘くありません。

国内取引とは異なる言語、物流、決済、規制など、さまざまなハードルが存在します。

「やってみたい」と思っても、何から始めればいいのかわからないという声も多く聞かれます。

ここでは、これから海外通販を始めたいと考えるショップ運営者の方に向けて、注意すべき点とその対策を整理していきます。

実際に海外から注文を受けている経験を交えながら、現場で役立つリアルな知識を共有します。



越境EC(海外通販)の注目度と課題

越境EC市場は世界的に急成長しています。

経済産業省の調査(※出典:経済産業省 令和4年度電子商取引に関する市場調査)によると、日本から海外へのBtoC越境EC市場規模は年々拡大しており、特に中国やアメリカ市場への販売が活発です。

とはいえ、「市場が大きい=簡単に売れる」というわけではありません。

言語や決済、物流の違いによって顧客対応が複雑化するだけでなく、不正注文や関税トラブルといったリスクも含んでいます。

単に「海外にも販売すれば売上が伸びる」という考えでは、むしろトラブルの火種になりかねません。



なぜ「海外通販の仕組みづくり」が先なのか

多くの方が「まずは海外に向けて発信しよう」「インスタに英語で投稿してみよう」と思いがちですが、それだけでは不十分です。

仮に注文が入っても、発送体制が整っていなかったり、決済手段が安全でなければ、取引そのものが成立しない可能性があります。

重要なのは「売れる前の準備」です。

具体的には、問い合わせ対応(言語と対応体制)、発送方法(国内倉庫と海外転送の仕組み)、決済方法(不正利用対策を含む)といった、お客様の手元に届くまでの全体フローを設計しておくことが何より大切です。

まず仕組みをつくり、それから集客。

この順番を守ることで、海外通販は現実的で再現性のあるビジネスになります。



海外からの問い合わせ対応は英語が基本



越境ECを始めて最初に直面するのが「英語での問い合わせ対応」です。

InstagramのDMやECサイトの問い合わせフォームを通じて、「この商品は海外に発送できますか?」「送料はいくらですか?」といった質問が届くことがあります。

言語の壁は想像以上に高く、「英語ができないから」と対応を後回しにしてしまうショップも少なくありません。

しかし、早い段階で英語対応の基本方針を決めておくことで、チャンスを逃さずに済みます。



英語での問い合わせが来る理由

近年、InstagramやPinterestなどのSNSでショップの商品が海外ユーザーに見つかるケースが増えています。

特に日本のアパレルは「高品質」「丁寧な接客」といったイメージが強く、海外のファッション感度の高い層から注目されやすい傾向にあります。

また、Google翻訳や自動翻訳機能の普及により、海外のお客様側も「とりあえず聞いてみよう」という気軽な感覚で英語のメッセージを送ってくることがあります。

そのため、こちらも基本的な英語対応の姿勢を持っておくことが必要です。



翻訳ツールとテンプレートの活用方法

英語に自信がない場合でも、今は便利な翻訳ツールが多数あります。

Google翻訳やDeepL翻訳などを活用すれば、短い文章ならスムーズにやり取りできます。

加えて、「よくある質問」に対する英語テンプレートをあらかじめ用意しておくことをおすすめします。



英語のテンプレート例

  • Thank you for your inquiry.
     We can ship internationally via forwarding service. Please let us know your country and postal code.
    (お問い合わせありがとうございます。当店は転送サービスを利用して海外発送が可能です。国名と郵便番号をお知らせください。)
  • Currently, we accept payments via PayPal only for overseas orders.
    (現在、海外注文のお支払いはPayPalのみ対応しております。)



テンプレートを使えば対応のブレが減り、ミスや誤解も防げます。



トラブル時の対応マインドとコツ

海外との取引では、言語だけでなく文化の違いもあります。

「返信が遅い」と感じられたり、「商品の状態が違う」といった認識のズレがクレームにつながることもあります。

重要なのは、冷静かつ誠実に対応する姿勢です。

たとえ英語が拙くても、「丁寧な対応を心がけている」という姿勢は伝わります。

以下のようなマインドを持っておくと良いと思います。



海外通販におけるトラブル対応のコツ

  • 時間を置かずに返信する(24時間以内を目安に)
  • 自動翻訳であっても「一言お礼」を添える
  • 明確な事実だけを伝え、あいまいな表現を避ける



また、問い合わせ対応の履歴は可能な限り記録に残しておきましょう。

トラブル時の証拠にもなり、社内での情報共有にも役立ちます。



海外配送の方法とそのハードル



海外のお客様から注文を受けたとしても、商品を安全・確実に届けられなければ取引は成立しません。

越境ECで特に慎重になるべきなのが「配送の仕組み」です。

一見、国内から直接発送すれば済むようにも思えますが、実際にはさまざまな障壁があり、ショップ単独で対応するのは現実的とは言えません。

ここでは、配送手段の選択肢と、それぞれの注意点について解説します。



直接発送はなぜ難しいのか?

日本から直接海外に商品を発送するには、いくつかの大きなハードルがあります。



海外への直接発送のハードル

  • 言語・住所表記の違い:住所の形式や記載順が国によって異なり、誤配や返送のリスクが高まります。
  • 関税・輸入規制の理解不足:国によっては衣類や革製品に関税がかかることがあり、トラブルになる可能性があります。
  • 配送事故・紛失時の対応が難しい:トラブル発生時、海外の配送会社と直接交渉するのは非常に大変です。



これらの理由から、小規模なセレクトショップにとって「海外への直接発送」は現実的な選択肢ではないことが多いのです。



国内倉庫+転送サービスという選択肢

もっとも現実的かつ安心できる方法は、国内の物流倉庫に一旦商品を納品し、そこから海外転送サービスを利用する方法です。



海外転送サービスの概要

  1. 顧客は自国の住所で注文する(もしくは、代行業者の日本住所を指定)
  2. ショップは国内の倉庫(または転送代行会社)へ通常の国内配送
  3. 転送業者が国際発送を代行(顧客への配送・通関処理も対応)



この方法なら、ショップ側は「国内配送」だけに集中できるため、配送ミスや海外対応の負担を大幅に軽減できます。

代表的な海外転送サービスには以下のようなものがあります。



代表的な海外転送サービス

  • Tenso.com(転送コム)
  • Buyee(バイイー)
  • WorldShopping BIZ(法人向け越境ECソリューション)



特に導入コストが低く、商品ページに多言語ボタンを自動設置できるサービスは、初めての越境対応でも導入しやすいのが特徴です。



配送業者ごとの特徴と注意点(DHL・EMS・FedExなど)

海外転送サービスを利用しないのであれば直接発送となります。

実際に海外で配送をするのは、国際配送業者です。

それぞれに特徴があり、以下の点に留意する必要があります。



代表的な国際配送業者の特徴

  • EMS(日本郵便)
     コストが比較的安く、通関もスムーズ。ただし配送に時間がかかる場合があり、紛失時の補償も限られます。
     → 最近は一部の国でサービス停止中のこともあるため要確認。
  • DHL
     配送スピードが速く、追跡もしっかりしています。法人契約が必要で料金は高めですが、信頼性は高いです。
     → 顧客に追加請求される関税が高額になる場合があるため、あらかじめ説明を明記しておく必要があります。
  • FedEx
     DHLと並ぶ大手。スピードやサービス品質は安定していますが、料金体系が複雑です。
     → 国によっては取り扱い不可の商品もあるため、事前確認が必須です。



配送業者を選ぶ際は、スピード・コスト・補償のバランスを見極め、取引量や顧客の居住地域に応じて最適な業者を選定しましょう。



海外決済は不正利用に要注意



越境ECを行う際に、もっとも神経を使うべきなのが「決済」です。

特にクレジットカードを使った不正利用(いわゆるチャージバック被害)は、国内取引とは比較にならないほど多く発生しており、小規模なショップほど打撃を受けやすい傾向にあります。

そのため、集客や販売の前に、リスクの低い決済方法を選び、トラブルに備えた体制を整えることが非常に重要です。



クレジットカード決済のリスクとは

海外ユーザーからの注文では、以下のような不正利用が実際に多く発生しています。



海外注文で多い不正利用

  • 第三者によるカード情報の盗用
  • 本人になりすました注文とチャージバック申請
  • 配送完了後の「商品未着」虚偽申請



クレジットカードで支払われた代金がいったん入金されたとしても、数週間後にカード会社から「チャージバック(支払い取消)」が通知されるケースがあります。

しかも、売上金だけでなく商品・送料・手数料のすべてが損失になるため、非常にリスクが高い取引形態です。

国内でのクレカ決済と同じ感覚で対応すると、トラブルに発展する可能性が高いため、慎重な運用が求められます。



ペイパル(PayPal)を導入するメリット

こうしたリスクを避ける手段として、PayPal決済の導入は非常に有効です。

PayPalは、購入者と販売者の間に立って決済を管理するため、不正注文があった場合でも、ショップ側が直接カード会社と交渉する必要がありません。

また、配送証明(追跡番号・納品書)を提出すれば、チャージバックリスクが低減されるのも大きなメリットです。

さらに以下の点でも優れています。



Paypalが優れているポイント

  • 世界中で広く使われており、海外ユーザーの信頼性が高い
  • クレジットカード情報を直接ショップに伝えずに済むため、顧客側も安心して利用できる
  • 外貨建て決済に対応しており、為替管理も自動で行われる



初期費用ゼロで導入できるため、越境ECを始める際の最初の決済手段として最適です。



決済エラー時の対応フローを整えておく

どんなに対策をしても、決済エラーや不審な注文はゼロにはできません。

そのため、あらかじめエラー発生時の対応フローを社内で整備しておくことが重要です。

以下のようなガイドラインがあると、スタッフ間での対応のブレもなくなります。



決済エラー時の対応例

  • 同一IPアドレスからの短時間での複数注文 → 手動確認・一時保留
  • PayPalの住所と配送先が異なる → 顧客に確認連絡を行う
  • クレカ決済後、1時間以内に「キャンセルしたい」というメール → 高確率で不正注文。発送前に決済元に確認



また、トラブル対応の記録を蓄積しておくことで、将来的な判断基準としても活用できます。

「売上を伸ばすこと」も大切ですが、それ以上に「損失を防ぐこと」が越境ECでは重要です。

リスクを理解し、あらかじめ防げるところは防ぐ姿勢が、長期的な信頼と利益に繋がります。



越境ECで失敗しないための準備



越境ECを始める際、つい「まずは集客」と考えてしまいがちですが、本当に重要なのはその前段階にある仕組み作りとリスク対策です。

受注が入った後に「配送ができない」「決済が通らない」「トラブル対応に追われる」ようでは、ビジネスとして継続できません。

まずは、注文から商品が確実に届くまでの一連の流れを構築しておくことが、越境EC成功のカギとなります。



集客よりもまず仕組み構築が最優先

SEOやSNS広告など、集客施策に目を向けたくなる気持ちは分かりますが、それ以前に受注後の体制が整っていないと、せっかくの顧客を失うリスクが高まります。

具体的には以下の項目を事前に確認しておく必要があります。



海外注文を円滑に処理するポイント

  • 海外配送ルートと運賃体系の把握
  • 決済手段とそのリスク管理(チャージバック対応など)
  • 英語での問い合わせ対応手段(テンプレート・翻訳ツール)
  • 関税や通関トラブル時の想定対応



これらが不完全な状態では、売れれば売れるほどトラブルが増え、結果的にショップの信頼と取扱いブランドの価値を損なってしまう可能性があります。



注文〜発送〜到着までのフローを整備する

顧客が商品を購入してから手元に届くまでには、いくつものステップがあります。

この流れをショップ側が明確に把握し、社内でも共有しておくことが不可欠です。

たとえば、以下のような具体的な業務フローがあると、作業ミスや対応漏れを防ぐことができます。



海外通販を円滑に進める業務フロー例

  1. 受注処理(自動返信メールを含む)
  2. 決済確認(PayPalであれば即時、カード会社は数日かかることも)
  3. 国内倉庫または自社からの梱包・発送
  4. 転送業者による海外配送(追跡番号の共有)
  5. 配送完了後のアフターフォロー(レビュー依頼など)



一つひとつのフローにチェック項目を設け、人に任せてもミスが起きない状態を作るのが理想です。



サイト表記や規約にも注意しよう

最後に意外と見落とされがちなのが、販売サイト上の表記や利用規約です。

海外ユーザーに向けて販売する場合、最低限以下のような対応が必要になります。



海外通販で必要な対応

  • 英語(または多言語)での利用規約・返品ポリシーの記載
  • 送料・関税・配送日数に関する注意事項の明記
  • 商品説明の簡潔な英文表記(翻訳精度も重要)
  • 商品価格を「JPY」だけでなく「USD」「EUR」などでも表示(自動通貨変換が便利)



とくに関税に関しては、「購入者の責任で発生する可能性がある」旨を明記しておかないと、後日クレームになるリスクがあります。

自社サイトであれば、Shopifyなど越境対応に強いカートを利用すると、通貨・言語・決済・配送の各種対応がしやすくなります。



経営者の実感として伝えたいこと



私はセレクトショップを十数年経営してきましたが、越境ECに取り組んだ際に強く感じたのは、「国内ECとは別物」ということです。

仕組みも文化も異なり、トラブルが起こった時のダメージも大きい。

それでも、うまく仕組みが整えば、想像以上に感謝される商売にもなります。

世界中にいるお客様に、自分たちの目利きで選んだ商品を届けられるのは、本当にやりがいのあることです。

そのうえで、始める前にぜひ知っておいてほしい、実感としてのアドバイスをお伝えします。



越境ECは「準備8割・販売2割」

海外通販を始めると、「商品が売れるかどうか」が気になりがちですが、実は売る前の準備がほぼすべてだと感じています。



海外通販は準備が大切

  • 翻訳の準備
  • 決済手段の設定と不正対策
  • 発送フローの明確化
  • 問い合わせ対応の方針作り
  • トラブル時の対応テンプレート作成



こうした準備ができていれば、どんな問い合わせが来ても慌てずに対応できますし、お客様にも安心して買い物をしていただけます。

逆に、準備が不十分な状態でスタートしてしまうと、ひとつの問題が連鎖して信用を失う結果になりかねません。

「準備8割、販売2割」

これが、越境ECにおけるリアルなバランス感覚です。



小さく始めて改善を重ねる姿勢が大切

いきなり大規模に始めようとせず、まずは一部の商品だけで、少量出荷からスタートするのが成功の近道です。

最初はミスもあると思います。

でも、それでいいんです。

重要なのは「始めてみること」と「改善していくこと」。

一件一件の取引から学びを得て、自分たちなりの運用ルールを作り上げていくことが、長く続けるための土台になります。

小さく始めた分、失敗してもリスクは限定的ですし、リカバリーも容易です。

そして、小さな成功体験を積み重ねることで、越境ECは無理なく継続できる事業へと育っていきます

セレクトショップという業態は、商品一点一点に想いや選定理由があるからこそ、海外のお客様にとっても特別な買い物体験になる可能性があると思っています。



まとめ



越境ECは夢のあるビジネスです。

ですが、現実には「国内通販とは全く異なる設計図」が必要になります。

今回の記事では、海外通販を始めるにあたって事前に知っておくべき問い合わせ対応・配送・決済・仕組み作りのポイントをお伝えしました。



越境ECは慎重に始めよう

越境ECは、準備不足のままスタートしてしまうと、ブランド価値を落とすリスクが大きくなります。

「始めてから考える」ではなく、「始める前に仕組みを整える」ことが何より大切です。



越境ECに必要な仕組み

  • 英語での対応体制
  • 安全な配送ルート
  • 不正の少ない決済手段
  • サイトの表記や利用規約



これらをしっかり整備した上で、小さく始め、少しずつ改善を重ねていくことが、長期的に成功する秘訣です。



海外通販の「見えないリスク」に備えることが信頼につながる

海外のお客様に商品を届けるということは、日本国内とはまったく異なる文化やルールに踏み込むことでもあります。

通関、関税、言語の壁、不正決済、トラブル時の対応…。

そういった「見えないリスク」に先回りして備えておくことが、最終的にはお客様の信頼につながり、リピーターの獲得へとつながります

越境ECは決して簡単ではありません。

ですが、正しく準備し、丁寧に運用すれば、ブランドの可能性を世界に広げる力強いチャネルになります。

「届けたい商品がある」

「選び抜いたものを世界中の人に知ってほしい」

そんな想いを持っているセレクトショップ経営者にこそ、越境ECは挑戦する価値のあるフィールドだと感じています。





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