
こんにちは、EC村長です。
ネット通販で年商1億円を目指す小さな小売店を運営しています。
借金をし続けて経営をしていくと思うんだけど、無借金経営と実質無借金経営ってどちらが良いのかな?
無借金経営と実質無借金経営のメリットとデメリットを考察してみよう。
事業が軌道に乗ると借金をしなくても経営ができるようになっていきます。
無借金経営で運営をしていくか、借入をしなくても良い状態でも借入を行うのか、選択をしなければいけない時期がきます。
事業の目標や事業のライフステージによっても考え方は変わりますので、どちらが正しいということはないと思います。
今回は、無借金経営と実質無借金経営【セレクトショップ運営】について解説します。
セレクトショップを経営したい、無借金経営や実質無借金経営について知りたい、そういった方に読んでいただきたい内容になっています。
当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
事業を成長させるには借入が必要だけど、将来的には無借金経営を目指すのが良いと思うよ。
無借金経営と実質無借金経営の違い

無借金経営と実質無借金経営がどのような状態なのかを解説します。
無借金経営

無借金経営は金融機関などから借入をせずに経営をしている状態です。
借入をしている状態だと毎月の返済が発生しますが、無借金経営だと返済がありません。
返済に苦しむことがないというメリットもありますが、運転資金が潤沢にないと突発的な資金需要に対応ができないので、事業の成長を鈍化させたり、機会損失が発生するデメリットも考えられます。
無借金経営は事業が安定していて運転資金が潤沢にないと成立しないよ。
運転資金が少ないうちは無理せずに借入をした方が良いと思うよ。
実質無借金経営

実質無借金経営は金融機関から借入はしていますが、借入金額よりも多い資金を保有している状態です。
返済しようと思えばすぐに返済できるので、金融機関との付き合いで借入している状態と言えます。
資金需要がない状態で借入を行うので運転資金は潤沢になるというメリットがありますが、一時的に資金が増えているだけで毎月の元本返済と利子を支払うことになるので経費が上がるというデメリットがあります。
世間では実質無借金経営が良いと言われているけど、村長は事業のライフステージによって最適解が変わると思っているよ。
世間では実質無借金経営が良いと言われている

インターネット上で検索をしてみると実質無借金経営が良いという記事が多く出てきます。
実質無借金経営が良いと言われている理由は下記の4点です。
1つずつ考察していきます。
理由1:倒産のリスクが高まる

運転資金が少ない状態で無借金経営にこだわると倒産のリスクが高まります。
また、運転資金がある程度あっても事業が成長期の場合は急な資金需要が発生する可能性もあります。
運転資金が少ない場合や事業が成長期の場合は無借金経営に拘ると倒産するリスクがあるので注意が必要です。
運転資金が少ない場合や事業が成長期の時は借入をした方がいいよ。
理由2:事業の成長が遅い

少ない運転資金で事業をしていると事業拡大が難しくなります。
楽天市場への出店などが良い例です。
楽天市場へ出店すると売上が伸ばせると分かっていても、運転資金が少ない状態だと初期費用や月額費用が高額なので参入が難しいです。
借入をすることで事業拡大ができるのであれば、積極的に借入を行った方が良いと思います。
事業を拡大させたい場合は資金が必要になる場合が多いね。
理由3:金融機関との関係がない

無借金経営になると金融機関との関係がないので、急な資金需要が発生した時にすぐに借入ができなくなります。
金融機関から借入をしていると自社に金融機関の担当者がついたり、借入実績や返済実績がつくので、運転資金の借入が比較的簡単になります。
金融の担当者に借入をしたいことを伝えるとすぐに対応してくれるから関係を持っておくといいかもしれないね。
理由4:資金繰りが悪化する可能性がある

運転資金が少ない状態で無借金経営にこだわると資金繰りが悪化する可能性もあります。
事業に求められるのは業績を伸ばしていくことであって、借金をしないことではありません。
業績を伸ばしていく為に必要があるのであれば積極的に借入をした方が良いと考えます。
『お金があれば売上を伸ばせる』と思える時は積極的に借入をした方が良いね!
それでも無借金経営を目指すべき

ここまで無借金経営は良くないと書いてきましたが、個人的には無借金経営を目指すべきだと思っています。
無借金経営を目指す理由は下記の4点です。
無借金経営を目指す理由を解説していきます。
理由1:運転資金が潤沢にあれば問題はない

借入をするということは元本の返済に加えて利子も支払わなければなりません。
月額でみると利子自体は少額ですが、必要のない経費を使うのは経営者として失格です。
運転資金が枯渇しないほど潤沢にあれば無駄な経費を支払う必要がないので、事業が安定してきたら無借金経営を目指すのが良いのではないかと思います。
運転資金が潤沢にあれば借入する必要はないよ。
金額にすると利子は少額だけど無駄な経費を支払うのは経営者失格だよ。
理由2:事業が成熟期であれば資金需要も発生しづらい

事業が成長期であれば仕入などで急な資金需要が発生する可能性もありますが、成熟期であれば急な資金需要は発生しづらいです。
成熟期を迎えたセレクトショップで急な資金需要があるとしたらパソコンやミシン、業務用エアコンなどが故障して買い替える時に発生する設備資金の費用です。
現金一括で支払うこともありますが、ショッピングローンを組むことも多くあるので、この場合も急な資金需要にはならないかもしれませんが、設備が壊れて買い替えるくらいしかありません。
成熟期に入ってから突発的にお金が掛かったことはないよ。
理由3:事業が傾いた時に金融機関から借入はできない

衰退期に入った時は事業を立て直すために資金需要が発生します。
ただ、実質無借金経営で借入を繰り返していた場合も事業が傾いた状態では返済能力がないと判断される為、金融機関から借入は難しいです。
また、借入ができたとしても事業を成長期に転換できなければ傷口を大きくするだけになります。
結局のところ、返済能力があれば借入はでき、返済能力がなければ借入はできないのです。
大切なのは金融機関との関係ではなく、事業の将来性や安定性、返済能力ですので実質無借金経営で金融機関との関係を築くことが良いとは言えないと考えます。
金融機関との関係を作っていたとしても業績が悪い時は借入ができなくなるよ。
逆に業績が良ければ借入するのは簡単だよ。
理由4:借入金が残っていると廃業しづらい

借入金が残っている状態では廃業しづらくなります。
無借金経営であれば買掛金の支払いやテナントの撤退費用だけなので、廃業もしやすいです。
借入金の返済が残っていると数年先まで事業を続けなければいけないという制約が生まれますので結果として選択肢を狭めます。
事業経営にとって選択肢が少ないのは致命的な欠点です。
借金がない状態だと事業の継続はもちろんですが、事業売却や事業継承、廃業もしやすいので、最終的には無借金経営を目指すことをお勧めします。
借金があると廃業もしづらくなるよね。
無借金経営を最終的なゴールにするのをお勧めするよ!
柔軟に考えることが大切

創業して十数年が経過して思うことは、「無借金経営や実質無借金経営に拘る必要はない」ということです。
事業のライフステージによって借入した方が良い場合もあれば、借入をしない方が良い場合もあります。
セレクトショップ経営の場合は創業期と成長期にお金が掛かります。
事業を成長させていきたいのであれば、実質無借金経営をしていくのが良い選択だと思いますが、成長させないのであれば無借金経営が良いのではないかと思います。
自社のライフステージや目標に応じて柔軟に無借金経営にするか実質無借金経営にするかを判断していくことをお勧めします。
事業が成長していく時期は借入をして、成長を望まない時期は借入をしないのが正解だよ。
自社のライフステージに合わせて借入を検討していくのが良いと思うよ!
まとめ

今回は無借金経営と実質無借金経営について考察しました。
無借金経営や実質無借金経営に拘るのではなく、事業のライフステージに合わせて柔軟に判断していくのが良いと思います。
運転資金の調達方法は下記の記事でも紹介しています。
借入しなければ事業の成長は難しいけど、最終的には無借金経営を目指すのが良いと思うよ。
以上、村長でした。
問題を発見する技術【セレクトショップ運営日記】
事業の停滞や赤字には必ず理由がありますが、その多くは「本当の問題」を直視できていないことに起因します。 経営が苦しい時、つい「もっと頑張れば」「景気が良くなれば」と精神論や外部環境に理由を求めたくなりますが、それでは状況は一向に改善しません。 上昇軌道に戻るための第一歩は、現在の経営状況を冷徹に数字に置き換え、真の問題点がどこにあるのかを特定することから始まります。 「なんとなく売れていない」を「何が、いつ、どこで、なぜ選ばれていないのか」という具体的な数字まで分解し、分析する。 そこまで落とし込んで初め ...
EC売上を伸ばすには【セレクトショップ運営日記】
「ECサイトを作れば、全国のお客様に商品が売れる」 そんな期待を抱いてネット販売を始める方は多いですが、現実はそれほど甘くありません。 店頭販売をメインにしている方には実感が湧きにくいかもしれませんが、ECの世界に一歩足を踏み入れた瞬間、あなたのショップは全国の強力な競合店と、24時間365日、常に比較され続けることになります。 これは「うちは関係ない」と目をつぶっていても避けられない、残酷なまでの競争原理です。 お客様が検索画面で商品を天秤にかけるとき、あなたのショップは何で選ばれるでしょうか。 あるい ...
二極化【セレクトショップ運営日記】
今後数年で、日本の地方都市におけるセレクトショップの風景は一変するでしょう。 一部の人口集中地域を除き、地方の衰退はもはや避けることのできない現実です。 街から人が消え、誰もがスマートフォン一つで世界中の商品を手に入れられる今、かつてのような「店頭に人を呼ぶ」という商売の形は、成立しなくなってきています。 厳しい言い方ですが、地方のセレクトショップが存続するための道は、もはやECサイトで圧倒的な売上を伸ばす以外にありません。 ネットの普及は、実店舗の存在価値を根本から変えてしまいました。 これを突き詰めて ...
効率化【セレクトショップ運営日記】
事業が軌道に乗り、売上が伸びてくると、必ず直面する壁があります。 それは「業務過多」という問題です。 ここで多くの経営者は「人を雇って解決しよう」と考えがちですが、私は安易な雇用には慎重であるべきだと考えています。 なぜなら、スモールビジネスの美学とは、雇用を最小限に抑えつつ売上を最大化させることにあるからです。 「売上が伸びたから雇用する」というのは一見正論に聞こえますが、一度固定費(人件費)を抱えてしまえば、売上が落ち込んだ時に身動きが取れなくなります。 雇用が売上を作るのではなく、仕組みが売上を作る ...
「繋がり」に意味はない。【セレクトショップ運営日記】
「ビジネスを成長させるには、人との繋がりが大切だ。」 巷のビジネス書やセミナーでは、耳にタコができるほど繰り返される言葉です。 しかし、セレクトショップを経営して十数年。現場の最前線で数字と向き合い続けてきた私が辿り着いた結論は、その真逆でした。 「経営に、繋がりなんて必要ない。」 これは決して冷笑的な意味ではありません。 不特定多数のお客様を相手にする小売業において、また、シビアな条件が求められるブランドとの仕入れ交渉において、個人的な「繋がり」がプラスに働いたことなど一度もなかったからです。 むしろ、 ...
消えないお金の不安【セレクトショップ運営日記】
事業を始めて十数年が経ちました。 振り返ってみると、売上が立たなかった頃も、事業が軌道に乗った今も、「お金の不安」が完全になくなった時期は一度もありません。 赤字の頃は、目の前の支払いに追われる不安がありました。 そして黒字になった今は、「この状況はいつまで続くのか」「もし何かあったら」という、別の種類の不安を抱えています。 結局のところ、事業を続けている限り、お金の悩みは形を変えて付きまとってくるものなのだと、最近は感じるようになりました。 それでも、考え続ける中で一つだけ確信したことがあります。 お金 ...









